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26/7/18

​公開日:

歯切れの良いスタッカートを吹くには?

歯切れの良いスタッカートが苦手です。どうしたら歯切れの良いスタッカートが出来るようになりますか?

ご質問ありがとうございます。


クラリネットで歯切れの良いスタッカートを吹くのは、多くの人にとって難しい課題ですよね。 

短く切ろうとすればするほど音が硬くなったり、逆に響きがなくなったり。 

スタッカートのコツはシンプルに「舌」「息」「アンブシュア」の三本柱に集約されると考えています。 


①舌 

スタッカートは舌の動きが大きいほど難しくなります。 

理想は「舌先でリード先端に軽く触れる」だけ。

ほんのわずかに、最短距離で触れて離れる。 


イギリスの名手 レジナルド・ケル の言葉をご紹介します。 

「舌の動きは、まばたきの4分の1でよい。 口やあごの余計な動きは、問題を増やすだけだ。」 

この言葉どおり、舌は常にリードの近くに待機させ、無駄な動きを削る。


それだけでアタックの明瞭さは格段に増します。

でも、これが一番難しい気がします。 


音を出している時も舌がリードから離れすぎてはいけません。

わずか数ミリ付近でキープしているのがベストです。


②息 

多くの人が短い音を出そうとして息まで止めてしまいますが、それではスピードも響きも失われます。 

スタッカートは「息を流し続ける中で、舌が音をオンオフする」奏法です。 


アメリカを代表するクラリネット奏者であり教育者のロバート・マルセラス はこう強調しています。

「音色も発音も、すべては息のスピード次第。」 

ロングトーンと同じ支えを保ったまま舌で区切ること。 

それが、短い音でも芯のある響きを保つ唯一の方法です。


 ③アンブシュア 

舌を動かしたときに下あごまでガクガク動いてしまうと、音が乱れます。

スラーと同じ口の形をキープし、「噛まないけれど固定する」バランスを保つ。

舌だけを独立させることが、均一で美しいスタッカートにつながります。 


先ほどマルセラスの言葉を紹介しましたが、こんな言葉も残しています。 

「短い音も、美しいレガートと同じ音質で」 

つまり、美しい音を保ったまま舌で区切る。 

ロングトーンが土台にあるからこそ、スタッカートにも響きが宿ります。 


ではどうやって練習するか。 


実践におすすめなのが「ロングトーン+区切り練習」です。 


一つの音を伸ばしながら、一定の間隔で舌を軽く当てて区切ってみましょう。 

(例:4拍伸ばす中で各拍の頭だけ舌で区切る → ターターターター) 


この練習を繰り返すと、スラーとスタッカートの音質差がなくなり、 短い音でも豊かに響く感覚がつかめます。 


舌、息、アンブシュアの3つが揃って初めて美しいスタッカートが生まれます。 焦らずにじっくり練習してみてください。 


また何か質問があれば是非お聞かせ下さい。

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